とある山中、虎が捕らえた獲物……それは今やその姿を見かけることが殆どなくなった一匹の龍だった。
龍の肉は至極の味、その血は全ての傷を癒やし、心臓を食べれば不老不死となると言われる。
しかし、龍の未成熟な体つきを見て、虎は食べるのをやめてしまう。
龍と虎、獲物と捕食者の関係。ふたりを繋ぎとめるのは、狩猟本能? それとも……。
これはオネショタ漫画ですが、即物的なものではなく心情を丁寧に描くことで互いの片思い感。そして、理解するとは何かを考えさせてくれる作品。
龍も虎も擬人化するあたりがまた想像を掻き立てるのがいいですね。
巻末のおまけの本当に人間だったらバージョンが尊みの鎌足鉞之介だったのでオヌヌメです。