勇者は魔王を倒した。同時に――帰らぬ人となった。
魔王が倒されてから四年。平穏を手にした王国は亡き勇者を称えるべく、数々の偉業を文献に編纂する事業を立ち上げる。
かつて仲間だった騎士・レオン、僧侶・マリア、賢者ソロンから勇者の過去と冒険話を聞き進めていく中で、全員が勇者の死の真相について言葉を濁す。
「何故、勇者は死んだのか？」
勇者を殺したのは魔王か、それとも仲間なのか。
王国、冒険者たちの業と情が入り混じる群像劇から目が離せないファンタジーミステリ。
なろうで初めて出会って読んだときは非常に引き込まれる内容で一気に読みきった本作「誰が勇者を殺したか」が本編1.5倍程度のボリュームになって発売されました。
ところどころの描写が細かくなって、追加の要素のおかげで背景情報や個々の人たちの想い、そして勇者の存在をしっかり感じられる出来栄えに。
いや、本当に読み進めていくうちにわかる様々な謎解き要素が気持ちいいです。幸せになってくれるといいな…
