東京の小さなレコード店で働く女の子が紡ぐいくつもの物語。
上巻である「A面」では、
穏やかな時間の流れる街に馴染んだレコード店、そこでの日々の業務を描く「高架線下の音盤」、
西新宿の怪しいレコード屋探訪「潜入!レコードストア」、
CD世代少女のアナログレコード初体験。そのとき少女の世界は大きく広がる「GET BACK」、
セール中のレコード屋を訪れた音楽好きの心理を描写する「まとめ買いの見えないルール」
レコードを覗くと失われた街の風景が見える、レコードSF「ホール・ニュー・ワールド」などを収録。
7インチレコードを模した正方形の特殊判型での刊行。
描きおろしカラーピンナップ画像も収録。
音楽、というかレコードで紡がれる物語「音街レコード A面」をピックアップ。
B面もそう遠くないうちに販売とのことで、結構楽しんで読んでます。
音楽は記憶をよびおこすキーになりやすい、なんて思ってますがレコードとの触れ合いは結構少なかったりするのでこういうストーリーを読んだときに少し没入感が薄れてしまうのが自分の経験の薄さを少し感じてしまいました。
日常と音楽とレコードの郷愁をぜひ感じていただければと思います。